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​大切にしたいこと

私は、今まで興味のあるがままにいろいろなセミナーや見学会に参加したり、本を読んだりしてきました。
そんな中で、私の家作りに対する考えも少しずつまとまってきました。
私は、こんなことを大切にして、家を設計したいと思っています。

●分かりやすい家
単純なものは、分かりやすいです。見るだけでだいたい把握できます。
柱があって梁があって、屋根がかかって、単純明快な家は、メンテナンスもしやすいです。

●住まい手の個性を大切に
建築士は、家作りのお手伝いです。設計の主役ではありません。
住まい手のあなたから、いろいろお話を聞いて、設計していきます。
その中から、建築士として専門的なアドバイスも加味して、プランができあがります。
建物が出来上がって、掃除をしたり、ものを飾ったり、家具を置いたり、住まい手の個性があって
はじめて家は、生き生きするように感じます。
またそれは、住まい手が家への愛着を持つ始まりでもあります。

●日本の風土にあった家 伝統を受け継ぐ
日本は、南北に長い国で、四季があって、地域性豊かな国です。
方言や郷土料理があるように家作りにも地域の特徴があります。
それは、伝統的な古民家などから知ることが出来ます。
日本の民家は、軒が深いです。これは雨が多いからです。
といったように、日本の伝統的な民家には、先人の知恵がたくさん詰まっています。
もちろん現代の新しい技術、知恵も取り入れつつ、
自然に逆らわない伝統的な民家の作りには、学ぶべきものがたくさんあり、受け継ぐという意味も込めて、
家作りに取り入れたいと思います。


●なるべく電気を使わない
地球温暖化防止によるCO2の削減努力として、省エネがさけばれています。
電化製品も省エネの技術が進んでいます。
家の設計においても、省エネ努力は必然で、その効果は大きいと思います。
プラン次第で、エアコンの要らない家ができます。
また照明器具も太陽の光を有効に取り入れて、なるべく日中は点けなくてもすむように考えます。
夜は夜でコンビニのような目がくらむような明るさは必要なく、必要なところに必要な照明器具を設置します。
自然のエネルギーを最大限有効に活用し、なるべく電気を使わない家作りを薦めます。

●木・土・紙・・・自然素材でできた家
私は、古民家が好きです。なぜ好きなのか、それは素材が本物だから。骨董品のように本物は時間が経てば経つほど味わいがでてきます。
その点、クロスやビニール床などの化学製品は、時間がたつと汚れてきてそれは味わいにはなりません。
家を長持ちさせるためにも、本物の材料を使うのがいいと思います。
「いいものを長く使う」それは普段使っているものと家も同じことです。

●台所は家の要
食べること、食卓を囲むこと、これは、家族をつなぐ大事な事です。食事は、家族の健康、それは体だけでなくて精神的な健康にもつながると思います。
そんな大事な食卓を作る台所は、家の要です。
その家庭にあった台所をきちんと設計する。いい道具を持つことは、気持ちがいいものです。
よく切れる包丁を持つと料理が上手くなるといわれるように、いい台所は、おいしいご飯が出来る!
台所は、一番設計の力が入る部分です。

●季節を感じられる家
太陽の光、風、空、緑、花、水、床の間のお飾り、季節を感じられる家は、気持良いです。

●町並みに調和した家
町並みに調和?なにをもって調和したといえるのか、なんともはっきり言えませんが。
気を使いたい点のひとつです。

●地産地消

食べ物でよく使われる「地産地消」(地元で生産されたものを地元で消費する)​、建物を作る材料も地域ではぐくまれた木材がその地域に合っているということがあります。代表的なものに杉材。温暖湿潤気候の日本には、調湿機能のある杉材は、ぴったりです。地元の材料を使うことは輸送距離も少なく、CO2削減に貢献できます。

●家事導線が良い

お母さんも外で働くことが当たり前になっている現代、家事をしやすい家は重要です。

限られた時間の中で、家事を効率的に行うことは、設計するうえで考えるべき重要な項目の一つです。

私自身が主婦になって、家族が家を汚すことや子どもの動き、洗濯、食事、収納など、独身時代には気が付きようもなかったことが沢山あります。この経験は設計で大いに活かすことができます。

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